電車好きで、特に下灘駅の大ファンであった新郎さん。京都在住のお二人でありましたが、
新婦の祖父母の実家が愛媛にあったことや、思い出のデートの場所としても、
下灘駅は欠かせない場所でありました。
そんな新郎新婦の強い気持ちがあり、当社へオファーして下さいました。

もちろん、当社は、“愛ある伊予灘線 Wedding”や“伊予灘ものがたり Wedding"の
実績があるので、列車での結婚式は十八番ではありましたが、お二人の希望は
県外ゲストに観光の要素を盛り込んだ結婚式をして、夕日の沈む時間を利用して、
下灘駅で結婚式を挙げたいということでした。

それは叶えるべく、スタッフみんなで南予の観光コースの下見をしたり、
挙式当日の日没時間、バスの効率的なルートなど結婚式の枠を超えた、
まさに新しい観光型ウエディングを創り上げる事が出来ました。

当日は、お昼頃にゲストが松山駅に集合して、バスにて一路内子へ向かいました。
晴天に恵まれ、気分上々で、新郎の乾杯の発声で車内は旅行ムードに様変わりしました。
内子の街並みを散策、そして大洲城へ。ここで新婦は挙式準備の為に
少しのお別れとなりました。

盛り上がる新郎とゲスト一行は、長浜大橋(重要文化財)を見学して、
ふたみシーサイド公園へ。そこから引き返して、いよいよ本番の結婚式を下灘駅で行いました。
立会人には、わざわざ松山駅長まで駆けつけて下さいました。

無事に式を終えると、美しい夕日が、瀬戸内海に沈むのを眺め、
余韻に浸り、最後の締めは、列車の中での大披露宴でした。揺れる列車の中、
ゲストと酒を酌み交わしながら、あっという間に旅の終わりとなる松山駅に到着。
改札口を出ると同時に全ての行程が終わりを告げました。